近すぎて、遠すぎて。


「海斗。話ある。」



次の日、学校について教室に入った瞬間、仁王立ちしたやつが俺に話かける。
れおん………じゃなく、心。



「なに?」



「ここでは話せない。」



そういうと、腕を組んだままドアの前の俺を通り越して教室を出た。


ついた先は、屋上。



「昨日のあれどういうこと?」



「いや、だから別れるって…」



「納得いかないな。なんで?」



別れてほしくなかったってことかよ…。



「いろいろとあんだよ。」



「だから、そのいろいろを教えて。」



言える訳ねぇだろっ!



「また、いつか分かる。」



「えーっ!いつかっていつだよっ」



「さぁ、分かんねー。」



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