近すぎて、遠すぎて。
「なぁ、れおん呼ばねぇ?」
海斗が急に言い出す。
「いいけど…なんで?」
「あいつ、ほんっとにいい奴なんだよ。俺、あいつ好き。……いやっホモじゃねぇよっ?」
「思ってねぇよっ!」
もう一回呼んでいいか?と聞いてきたから頷いたらすぐに夏目に電話をかけた。
やっぱれおんて呼びにくい…
「もしもし?俺!そう。…いや、用ってか…今なにしてんの?……ひとりで?……ははっ!なら裕ん家来い。…大丈夫。お前なら来れる。……東区のセブイレの横にあるマンションのポストみたら柳沢って表示あるだろうから。……がんばれよ、じゃーな。」
海斗の声しかきこえないけどだいたいは読み取れる。