近すぎて、遠すぎて。
「あたし、自分に自信がない。海斗のこと、あきらめるって言ってもあきらめきれない。海斗の気持ちを考える余裕もない。」
「いいじゃん、自信なんかなくても。自信があるから、なんかできる?そんなんじゃないじゃん。自分がどう動くかの問題だと思うけど。」
夢の言葉はきついけど、間違いはなくてはっきり伝えてくれる。
「どう動くかか…。うん、だよね。あきらめる前にすることあるよね。」
「そういうこと。」
「ありがとう、すっきりーっ」
冷めたポテトを食べだした。
夢に話聞いてもらったらいつもすっきりするんだよね。
夢はあたしに答えを出してくれる。自分で考えることが1番大事だと教えてくれる。
ありがとね、夢。