近すぎて、遠すぎて。


「あたしも、あたしも好き。海斗がずっと好きだった。」



涙の浮かぶ目でしっかり俺をとらえて、心はそう言った。

………嘘だろ?
心が俺を好き……?



「本気か…?」



「こんなときに嘘はいわない、でしょ?」



夢かと思った。
心が俺を好きだなんて、ありえないと思った。



「まぁ……………」



「ありがとう。好きになってくれて。」



そっちの意味っ!



「こちらこそ、ありがとう。」

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