近すぎて、遠すぎて。
「話ってなんだよ」
部屋に入れてもらい、
適当に座った。
「さっきたまたま裕と会って、話してた。んじゃ丁度電話なってさ。あたしにも心から来たんだけど…」
「うん…」
「薄々、あいつが心好きなの気づいてたからそんな驚きはなかったけど。お前さ、裕の気持ち考えすぎて逆に裕の気持ちわかってない。」
目の視点をあちこちに向け、なにを考えてんのかわからない。
「裕は、ほんとに喜んでた。うれしいって言ってた。その気持ち、素直に受け止めろよ。お前が裕に気を使うことによって、裕も気を使うことになんの。あと、そんな気持ちで心とどうにかなろうって思ってもなれないから。心も可哀相だ。」