近すぎて、遠すぎて。


「ちょ、漱石。忘れてたんだけど、三咲ちゃんとどうなってんの?」



海斗に聞こえないように、漱石の耳元で話す。



「忘れんなよ。今、海斗と別れたことなぐさめてんの。」



やるじゃーん、漱石。



「このこのー」



漱石に肘でつつく。


はっ!
三咲ちゃん、海斗と付き合ってたんだ。
ん?
海斗…三咲ちゃんと別れてからのあたし、心変わり早すぎないか?
ん?
海斗になにがあった?

今日聞けばいっかー♪

ん?
あたし強くなったな。
泣いてたのに…
あははー(´∀`)
女は強いんだ。



「なにやってんの」



「え?」



夢が冷めた目でみている。



「表情ころころかわるからおもしろかったけど。」



はっ…
顔をおさえ、今さら恥ずかしい。

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