近すぎて、遠すぎて。


「着いたーっ!…土手に。」



「意外と遠いな…」



確かに、とうなずく。


とりあえず、草の上に座る。
坂だから、すべりそう…



「なにすんの?」



「寝転ぶっ」



二人で寝転んだ。
肩と肩が触れる。



「気持ちいーっ!夕日も綺麗だねー」



夏至に近いから、日も長い。
まぁ、もうすぐ沈むけど。



「だなー。眠くなりそう」



「分かるー」



「なぁ」



「ん?」



ぱっと隣の海斗をみた。

ちゅっ

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