近すぎて、遠すぎて。


リップ音。
口にやわらかい感触。

えっ?
今…今………今…
えーーーーーっ

ばっと海斗は逆方向を向いてしまった。
耳赤いですよ。

一方のあたしは放心状態。
何が起こったのか、
分かってるけど
分かってない。



「なんかいえよ…」



はっ!
我にかえる。



「だって…何が起こったか…初めての事で」



「俺も…」



え。
海斗もかよ。



「これもデートらしいこと…?」



「うん…」



「あはっ!もうデートだ。」



「ならよかった。」



まだ照れてるし…
かわいっ!



「海斗、ありがとうね。」



「ん。」


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