近すぎて、遠すぎて。


女子の間をきれいにすり抜けて入ってきたのは、
背も伸びて、
顔もさらに整った、
高校一年の颯太。
うわー…
面影あるけどさらにかっこよさ高めたな、こいつ。



「颯太ーっ!」



「えっ?…………心っ!?」



でかい目がさらに大きくなった。



「そうだよっ!久しぶり!帰ってきたなら、家来てよ。隣じゃん!」



「久しぶりっ。驚かせよと思ってさ。」



笑った。
かっこいいわ。
JUNON応募したろか。
ジャニーズ系よりJUNON系
っぽい顔してんもんな。



「そうかー!かっこよさ高めたな」



「そりゃどうも。心もさらに可愛くなったな」



「やだっ…分かってんじゃんかよ…」



「あ、前言撤回。」



変わってないなー…
海斗トイレ遅いなー…

あ、帰ってきたわ。
紙パックのジュースもってるわ。

< 173 / 200 >

この作品をシェア

pagetop