近すぎて、遠すぎて。
「なに、ヤキモキ妬いてんの?」
あたしのほっぺを笑いながらつんつんしてくる。
「そーだよ。ヤキモキ妬いてんの。」
「…………そ。」
海斗は、素直になられると弱い。
「なに、照れてんの?」
「照れてないし」
素直じゃないんだからー。
大通りを抜けて、ちょっとイルミネーションで飾り付けされた公園による。
「海斗!ぶらんこ!」
海斗の手を引っ張り、ぶらんこで腰を下ろした。
「なぁ、話あんだけど…」
真剣な顔して言うから、緊張する。
「ん…?」
「俺は心とずっと一緒にいたいと思ってる。朝も夜も毎日、心とおはよう、おやすみって言えたらいいなと思う。だから、俺と結婚してほしい。」