近すぎて、遠すぎて。


自然に涙がこぼれる。



「一緒にいる。おはようもおやすみも毎日言う。結婚する。」



「そっか。ありがとな。」



ぶらんこから立ち上がって、あたしを抱き寄せた。



「うぇっ…う…うわーんっ」



「はいはい。」



泣くあたしの背中をさすってくれた。



「海斗…ありがとう。かいっ…海斗ー」



嬉し涙も、しょっぱい味でした。

< 191 / 200 >

この作品をシェア

pagetop