近すぎて、遠すぎて。
「ほんっと心ちゃん来てくれて助かるわぁ。なかなか朝起きてこないから。」
「でしょうねー。海斗ですからねー。」
「なんだよ、俺だからって。」
「その通りでしょ。ねっ?おばちゃん!」
「そうねぇ〜」
母さんまで…。
「やっべ…お前のんびり食いすぎて時間やばい…」
「うそっ?ちょっ…海斗、歯磨き!」
「パン焼いてる間にしたよ。行くぞっ」
かばんを手に取って、玄関に走った。
「はいっ!いってらっしゃい!また心ちゃんいらっしゃいね。」
「はいっ!おじゃましました。」
玄関を飛び出して、急いだ。
「早く起きた意味ねぇだろっ!」
「仕方ないじゃん!」