近すぎて、遠すぎて。
ラブレターだよね。
それしか考えられないよね。
もし、渡して付き合ってしまったら。
あたしは後悔しか生まれない。
でも、渡さなかったら、精一杯気持ち書いたこの紙を、あたしが裏切ってしまうことになる。
…渡すしかない。
とりあえず、放課後だったので、家に帰ろう。
一人、歩きながら帰る。
海斗は裕と。
夢はお通夜があるらしい。
寂しいな。
家について、ぼーっとしていた。
なんにも考える気もおきなかった。
行かなきゃ。
あたしは手紙を持って、
外へ出た。
「あ…」
ちょうど海斗が帰ってきた。
「おう。」
「おす。海斗…ちょっといい?」
手紙の持つ力を強くした。
「ん?何?」
手紙を海斗に差し出した。