近すぎて、遠すぎて。

ガチャ

目の前のドアが開いた。


「わりぃ、待たせた…って、心!?」



ふっ。
完璧だろ?



「心です。」



「心が…化粧…」



ん?



「メイク頑張った。」



「心が化粧するとは…。俺、ちょっと傘とってくる。」


「待て。さりげなく、失礼なこといってるけど。」



あたしも女だっつーの。



「よかった…口調は心だ。でも、なんで…ミニスカートに化粧。髪の毛なんかしてるし…」



「高校デビューしたんだよ。中学時代はなかったことに…可愛い?」


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