近すぎて、遠すぎて。

午後の授業は、ほぼ爆睡してあっという間に終わった。


席替えをした。

隣は、漱石だった。
しかも、1番後ろの窓側!

海斗は真ん中の列の真ん中。
1番無難。
ちょっと笑える。

夢はあたしの前。


あたしと夢は仕組んだから、前後で、後ろの席だからね。
そりゃいい席になるわ。



「心ーっ!俺と隣でよかったなっ!」



「いや、別に…むしろ、漱石があたしの隣でよかったね!」



「は?意味わかんねぇし。」



「は?あたしだって意味わかんねぇし。」



まぁちくちく言い合いしてたら、担任がしゃべりだして、止まった。


漱石はおもしろいから好きだ。
< 48 / 200 >

この作品をシェア

pagetop