近すぎて、遠すぎて。
午後の授業は、ほぼ爆睡してあっという間に終わった。
席替えをした。
隣は、漱石だった。
しかも、1番後ろの窓側!
海斗は真ん中の列の真ん中。
1番無難。
ちょっと笑える。
夢はあたしの前。
あたしと夢は仕組んだから、前後で、後ろの席だからね。
そりゃいい席になるわ。
「心ーっ!俺と隣でよかったなっ!」
「いや、別に…むしろ、漱石があたしの隣でよかったね!」
「は?意味わかんねぇし。」
「は?あたしだって意味わかんねぇし。」
まぁちくちく言い合いしてたら、担任がしゃべりだして、止まった。
漱石はおもしろいから好きだ。