近すぎて、遠すぎて。


「お母さんとお父さん、あとでくるって。海斗は?」



「あー、俺も。ってか、一緒に行くんじゃね?」




「そっか。よし、行くかっ!」




学校に向かって歩き始めた。



「海斗。あたし可愛い?」



海斗から可愛いって聞きたい。
海斗に言ってもらいたい。




「また!?だからっ…いつもとかわんねぇって…」



海斗のばかっ。
海斗のあほっ。
海斗のはげっ。




「……………そ。」




「心?」




「いっぱい頑張ったのに。」




海斗のために。
< 5 / 200 >

この作品をシェア

pagetop