近すぎて、遠すぎて。
願いは虚しく…。
ガチャ
「何回もひつこいんですけどっ」
あぁ…
「海斗くーんっ……は?心ちゃん?」
「は?三咲ちゃん?」
うわーっ…
ちゃん付けしてるし…
「ねぇ、海斗くん?なんで心ちゃんいるわけ?」
「どっちもの親、居ないから海斗とご飯食べてたんだけど…。なんで三咲ちゃんも来たの?」
「伊保が勝手に…」
「三咲っ!」
「いいだろ、伊保で。」
もう、限界だ。
「やだよ…」
「帰ってくれ。」
自分でもびっくりするくらい低い声だった。伊保も心も驚いて俺を見てる。
「っつ……帰るよっ!ばかっ」