近すぎて、遠すぎて。


あのあと心は帰って、
俺は風呂入って寝た。


もう、朝か……。

寝た気がしない。

着替えて、飯食って、学校へ向かった。



「…はよ。」



「あ、裕…はよ。」



学校に着いたと同時に裕に会った。



「だるそうだな。」



伊保のことか?
と付け足して笑う。



「わかんねー」



「なぁ。あいつが海斗と話したいって言って聞かないんだけど。」



あいつ?



「あいつって誰?」



「桜田だよ。」



あー…桜田歩だったか?



「あいつか…」



「頼むっ!」



「あぁ、いいよ。」



「まじっ?さんきゅ。昼休み、靴箱んとこにいろ。そこ行かすから!」



あぁ。と頷いて、教室に入った。
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