近すぎて、遠すぎて。


始業式が終わった。


見事にあたしと海斗は同じクラス。

悪いと知られていたあたしは、海斗がいないと大変なことになりそうだという理由だとお母さんは言う。


でも、あたしは変わったから。
昔と今は違う。



「海斗ーっ!お母さんとお父さんとおばちゃんとおっちゃんいた!!」




「俺見つけられなかったわ。」



「もう帰ったけど。あと、喧嘩したやつクラスの列にいた。ばらさないか心配…」



「いいじゃん、別に。俺は、心がほんとはどんなやつか知ってる。分かってくれるやつがほんとの友達じゃねーの?あいつだっているじゃん。あの…えっと…名前忘れた。」



うわっ。泣かせんなよ。
泣かないけど。



「夢だよ!堀内夢!」



あたしの親友。
堀内夢。
< 7 / 200 >

この作品をシェア

pagetop