恋愛ルート
言われたことを考えている振りしながら見ているのはゆりちゃんの手元
目線に気づかれて吐かれるため息、手の中の物を差し出された
「携帯電話の方が大事ですかー」
「あ、ありがとう」
皮肉っぽく言われながら受け取る。あれ、何でお礼言ったんだろ
「へっ?何かすることあったんじゃないの?」
戻ってきた携帯電話を閉じたままでいるからか、指差される
さっきまで何かしてたじゃんと指摘された
うーん、確かにやってたけど……
「ん?ううん。今は大丈夫。ゆりちゃんが雑誌読んでる間に時間つぶしでやってただけだから」
「ふーん。そっかぁ」
あんまり反応は返ってこなかったけど、続けて聞かれた
「で、何やってたの、さっき」
だから、答える
「えっ、普通にアラーム音を変えようかなって」
「えっ、アラーム音を?」
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