恋愛ルート
「モモ?」
わかったよ、ゆりちゃん
こういうことだね?
前から二列目の席を立ち上がり、教卓へと進む
黒板の下、銀色のレーンに置かれてる黒板消しを持ち上げた
「日直の私の仕事をしなきゃってことだよね」
ゆりちゃん、そうでしょ
英語の授業が終わったままの黒板を指差し、気づけたことに少しだけ誇らしく笑ってみせると
「モモ、本気で言ってる?」
ゆりちゃんはがっくりと肩を落とした
え、まさか間違えちゃった?
「本気だよ?」
「ん、そうかそうか、ならいいよ」
何を納得されたのか頻に頭を上下に振った
理由を聞く前にゆりちゃんも立ち上がってもう一つの黒板消しを取って、英単語や英文は消されていく
「ありがとう」
「いーえ、さっさと片付けちゃお」
すっかり忘れていたせいで3時間目が始まるまであと3分に迫っていた
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