あたしはモデル。②(修正版)
○未来に向かって
桜の決意
あれから、3日経った。
何度も拓夢から電話がかかってきたけれど、出なかった。
いや、出ることができなかった。
メールも、開けなかった。
泣いてしまうのがわかってたから。
決意が、揺らがないように。
撮影の休憩時間に、携帯の着信履歴の中からある番号を探して、通話ボタンを押した。
『もしもし、桜ちゃん?』
「……お話があります」
それだけ伝えると、電話の相手-------中村さんは嬉しそうに笑った。
『今仕事中かな?
どこのスタジオ?』
「Aスタジオですけど…」