あたしはモデル。②(修正版)
拓夢は、喜んでくれるかな?
拓夢のことを考えると、自然と笑みを浮かべてしまう自分がいた。
ああ、自分が恥ずかしい…
そろそろ出来上がったかな、と味見をしてから火を止め、器に盛り付ける。
リビングにある時計を見ると、私が来た時から1時間が経っていた。
時刻は11時30分。
昼食にはまだ少し早い時間だった。
「拓夢、寝てるよね…?」
拓夢の様子を見に行こうと思い、お粥を食卓にそっと置いてからリビングを出た。
そこでふと、気付く。
私、拓夢の寝室の場所知らない。