あたしはモデル。②(修正版)
「そうなんですよ」
にっこりと笑顔で笑る。
職業柄、表情を作るのは得意だ。
「やだ本当?いいわねー!私も彼氏欲しいわ…」
わざとらしく肩をすくめる涼子さん聞こえないように、私は小さく息を吐いた。
嘘、ついてごめんなさい…
16時。
撮影が終わると、これから事務所に寄るらしい涼子さんとスタジオの前まで一緒にでてきた。
「楽しんでくるのよー!」
そう言って涼子さんは車を発車させ、私はしばらくそれを見送ってから再びスタジオの中に入る。
待ち合わせ時間になるまでスタジオ内にある休憩所で時間をつぶしてから、第2ルームへと向かった。