あたしはモデル。②(修正版)
守りたいもの
「あら?
ヒロトさんじゃない。」
桜の撮影の帰り道に涼子は事務所に寄り、用を済ませると、駐車場に向かうためロビーを歩いていた。
そこで、ソファーに腰を掛けているヒロトを見つけた。
「…あ。涼子さん。
お久しぶりですね。今日は桜は?」
「さっきまで撮影だったんですけどね、デートみたいですよ!拓夢と!
今頃楽しんでるんだろうなぁ…」
「…ほんっと、仲いいですよね、あいつら」
涼子もソファーに腰を掛け、しばらくヒロトと談笑していると、急に目の前の扉が開いた。
よく芸能人が出入りする部屋なので、なんとなく視線をそちらへ向けると…
出てきた人物を見て、驚いて涼子とヒロトは顔を見合わせた。