あたしはモデル。②(修正版)
-----その時、ドアのむこうから物音が聞こえた。
扉を開ける音と、勢いよく閉める音
それが、何回も続いて、どんどん近づいてくる
そして、ついに第2ルームのドアが開けられた。
「……うそ…っ」
「桜…っ!!」
目の前に現れた愛しいその人を見て、涙があふれた。
「あ…拓夢…拓夢……っ!」
中村さんの腕から逃げたくて、必死にもがいた。
「…チッ………クソが…っ!!」
中村さんが、低く恐ろしい声でつぶやいた瞬間
---私の首筋に、ひんやりとした何かが当てられた。