あたしはモデル。②(修正版)



「初めてこんなに人を好きになったんだ…っ!!


どんな手を使っても…


どんなに自分が狂っているとしても…


どうしても手に入れたいんだよ……っ!!!」





中村瞬は裂けるように大きな声でそう叫んだ。











-----中村瞬が桜を初めてみたのは、撮影場所でだった。



さらさらとした綺麗な黒髪にスラッとした背丈。
そしてなにより、可愛らしいあの笑顔。


目が離せなかった。





「お兄ちゃん、忘れもの!」


そしてその笑顔を向けられていたのは、大人気モデルの山本隼人。





あの子のことが知りたい



そう思ったが、若手の中村瞬が大人気の山本隼人の妹に手を出せる勇気などあるはずもなく、時だけが過ぎていった。





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