あたしはモデル。②(修正版)
---もう、二度とこのぬくもりに包まれることはないと思っていた。
「ばかやろう!!
なんで、ひとりでこんな…
何かあったら俺に言えって、約束しただろ!?
突然距離置こうなんて言われて、連絡も取れなくなって、俺がどれだけ傷付いたと思ってる!どれだけ心配したと思ってる!!
もう少し遅かったら、殺されてたかもしれないんだぞ!?
桜がいない世界で、俺が生きていけるとでも思ってるのか!?
ふざけんな!!」
ぼろぼろと涙を流す拓夢に胸が締め付けられた
「ごめん…なさ、ごめ…っ…!」
拓夢を守りたくて、自分から離れようとした
でもそれは、結局拓夢のことを何も考えていない、独り善がりな考えだったんだね
「…私、拓夢に迷惑をかけてばかりの自分が嫌だった。
なのに、中村さんの口車に乗せられて、結局また迷惑かけて…っ
それに、いざ犯人を目の前にして、私、震えることしかできなかった
…怖くて、足がすくんで、何もできなかった」