あたしはモデル。②(修正版)
「…絶対ぇ離さねえから。」
「っ、うん…」
「二度と、距離置くとか別れるとか言うんじゃねぇぞ」
「うん…っ」
「お取込み中ちょっといいかしら」
急に耳元で聞こえた声に、私たちは抱き合っていた体を勢いよく離した。
「り、涼子さ…」
「桜、今日私に嘘ついたのね?
罰としてこれからいっぱい仕事入れてあげるから覚悟しなさい」
「痛いっ!」
涼子さんは私にデコピンをすると、立ち上がった。
「桜の怪我の治療もあるし、病院へ行くわよ」