あたしはモデル。②(修正版)
未来へ
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あの日からどれだけの月日が流れたのだろう。
「これでよしっと…」
部屋の荷物をすべてまとめあげた。
水を飲み、ひと息ついた瞬間
――ヒラッ
棚の上から紙のようなものが落ちてきた。
めくってみると、少し幼い私とお兄ちゃんのツーショット写真。
あまりの懐かしさに、少し目が潤んだ。
「…ね、お兄ちゃん
私ね、お兄ちゃんが死んで、なんで自分が生きているんだろうって、ずっと思ってた。
今でも、そう思うときはあるの。
でもね、前向いて歩いてかなきゃって思った。
私は、ひとりじゃないって…
気付かせてくれたみんながいたんだ。
…私ね、思うの。
今、私の大切に思う人達は、すべてお兄ちゃんが巡り会わせてくれたんじゃないか…って。」