あたしはモデル。②(修正版)

マネージャー



待ち合わせ場所は、近くの喫茶店。


中に入り、辺りを見渡すと一番奥の席でヒロトがひらひらと手を振っていた。


ヒロトの向かいの席に座り、アイスティーを注文する。




「オフなのに悪かったな。

用事があったんじゃないのか?」


「んー

まぁ…1時間くらいなら大丈夫だよ。」



そう言った途端、ヒロトは口角を上げニヤリと笑う。



「拓夢といたんだろ?」


「………違うよ」


「今妙な間があったぞ」


「うるさい」




恥ずかしさでヒロトから顔をそらすと笑い声が聞こえた。


「照れんな照れんな」


「別に照れてません」



ヒロトを軽く睨んだが、全く気にしていないようでいまだに笑っている。


…むかつくけど、ヒロトはかなり整った顔をしていると思うんだよね。

それに、すごく優しいし。


だから結構モテているのに、なぜか彼女は作らない。




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