あたしはモデル。②(修正版)
わかってる。私たちは“芸能人”だから。
会えないなんて、仕方のないこと。
嫌だ、なんて、絶対に言ってはいけないんだ。
「わかったよ。わかったから。…だから、とりあえず拓夢は休んで。まだ熱がある。私、拓夢が目覚めるまで絶対に居るから。」
声が震えないように、拓夢に言った。
「……わかった。」
わたしを抱きしめる拓夢の腕が、すこし震えていた気がした。
いつのまにか私も眠ってしまったようで、目が覚めた時、なぜかばっちりと拓夢と目があった。
「起きた?」
もしかして、寝顔見られてた?