あたしはモデル。②(修正版)
――――ああ私、やっぱりこの人が大好きだ。
「浮気なんてしたら…許さないんだからね。
オーストラリアにすっごい美女がいても、好きになっちゃだめだからね」
「なに桜、急に。
……可愛すぎてやべぇ。」
「…え、なんて?」
「なんもねぇ!!
あのな、俺は桜以外眼中にねぇの!浮気なんて頼まれたって無理だ!」
そう言い捨てて拓夢は顔をそむけた。
あ、照れてる仕草だ。
嬉しくなって身を乗り出して拓夢のおでこに自分のおでこをくっつけてみた。
…これ、思ってた以上にはずかしいかも……
「ずっと待ってるから。私だって、頼まれたって浮気してあげない。」
そのまま唇にキスを落として、赤くなった顔を隠すように拓夢に抱きついた。
「桜…好きだ。」
「私も、拓夢が大好きだよ…」
私、仕事がんばるから。拓夢もがんばってね。
二人なら、きっと大丈夫。