あたしはモデル。②(修正版)


「…峰山さん、ですか?」


いきなり真後ろから声をかけられて思わず肩がびくっとなる。



振り返るとすぐ後ろに男の人が立っていた。




整った容姿に綺麗な茶髪。そしてスラッとした背丈。
とてつもなく綺麗な顔。


芸能人独特のオーラがあって、テレビで見るよりも実物の方がかっこよく感じる。






-----中村瞬だ



「あの…中村さん、ですよね。
はじめまして、峰山桜です。」


頭を下げ軽くお辞儀をする。






窓の外に気を取られただけで人が入ってきた気配に気が付かないなんて…


お兄ちゃんの…あの事件のあと、嫌でも気配に敏感になっていたのに、なぜ気づかなかったのだろう。


そんなことを考えていると、にこっと優しい笑みを浮かべて中村瞬は手を差し伸べてきた。






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