あたしはモデル。②(修正版)
「はじめまして…ですよね。
中村瞬、20歳です。
これからよろしくお願いします。」
差し出された手を握り握手を交わすと、中村さんは私の隣の席に座った。
会議室には私たち以外に誰もいない。
あいている席はいっぱいあるんだから、わざわざ隣に座らなくても…!
「まだ打ち合わせまで時間はあるのに、峰山さん来るの早いですね。」
「あ…そうですかね。」
そこで途切れる会話。
人見知りだからか、会話が続かない。
「………。」
「………。」
沈黙が非常に気まずい。
この人、なんで隣になんか座ってくるの!
助けて拓夢お願い…!
沈黙に耐え切れずあわあわとして、心の中で拓夢にお願いをし始めたとき、ぷっと吹き出すような笑い声が聞こえた。