あたしはモデル。②(修正版)
「もしかして、峰山さん俺に人見知りしてますか?」
「あ…すみません、私人見知りで。あまり会話が得意じゃないんです…。」
けらけらと笑う中村さんに意味が分からず正直にそう答えると、彼は優しい顔でこう言った。
「そんなに緊張しないで。
俺だって、緊張してるんだから。峰山さんかわいいし。」
「ちょっ…!?な、何言ってるんですか!」
この人、さらっととんでもなく恥ずかしいことを言った気が…!
「1回、峰山さんと一緒に仕事してみたかったんだ。
撮影よろしくね。緊張するようだったら俺のことはお兄ちゃんとでも思ってくれていいよ。」
「……あ、はい。」
返答に困り、適当に返事をした。
---たとえ冗談だとしても、私がお兄ちゃん以外の人をお兄ちゃんだと思うことはないだろうな。
だって、私のお兄ちゃんはただ一人だけだもん。