あたしはモデル。②(修正版)




「そういう無自覚なところが心配なのよ!



あぁもう、桜って優しい子だから本当に心配だわ…」





涼子は困ったように肩をすくめた。



「いい?

何かあったら必ず私に言うのよ!?」




「ちゃんと言いますって!


さ、もう帰りましょう!」




涼子さんに余計な心配をかけたくない。

話を終わらすかのようにそう言うと、涼子さんはタクシーを呼んでくれた。




「30分くらいで来てくれるそうよ。」



「すみません、ありがとうございます。」



「いいわよお礼なんて。


マネージャーなんだから当然よ?」




申し訳なさそうに言う可愛らしい桜に涼子は笑いかけながら、この前、桜と初めて会ったときにヒロトに言われた言葉を思い出した。




< 45 / 136 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop