あたしはモデル。②(修正版)
「そういう無自覚なところが心配なのよ!
あぁもう、桜って優しい子だから本当に心配だわ…」
涼子は困ったように肩をすくめた。
「いい?
何かあったら必ず私に言うのよ!?」
「ちゃんと言いますって!
さ、もう帰りましょう!」
涼子さんに余計な心配をかけたくない。
話を終わらすかのようにそう言うと、涼子さんはタクシーを呼んでくれた。
「30分くらいで来てくれるそうよ。」
「すみません、ありがとうございます。」
「いいわよお礼なんて。
マネージャーなんだから当然よ?」
申し訳なさそうに言う可愛らしい桜に涼子は笑いかけながら、この前、桜と初めて会ったときにヒロトに言われた言葉を思い出した。