あたしはモデル。②(修正版)
「…どっちかっていうと、クールな雰囲気だよね。拓夢って。」
『クール?そうか?』
「学校では、なんか冷たい目してたし…
仕事の時は社交的なのに、どうしてなのかなってずっと思ってた。」
『あぁ…
俺さ、あの学校に来たの高1の半ばなんだ。』
「そうだったんだ…」
『その時はもうすでに芸能界に入ってた。
…前は、別の学校にいたんだ。普通の生徒として。
入学したばかりのころ、ある日突然街でスカウトされて。
断ったけど見学だけでも、って強引にスタジオに連れて行かれてさ。
芸能界なんて興味なかったのに、その魅力にどんどん惹かれていった』