あたしはモデル。②(修正版)
目線を紅茶に向けていたので、私がそう言ったとき、一瞬だけ中村さんの笑顔が少し歪んだことなんて、気が付くはずもなかった。
「…仲良さそうだったんで、ちょっと気になって。
彼氏だったりするの?」
その発言に、私は下を向いていた顔を上げ、思わず目を見開いた。
はい!?
ヒ、ヒロトが彼氏!?
ありえないありえない!
「そんなわけないじゃないですか!」
「あ、そっか。ごめんごめん。」
全力で否定すると、なぜか安心したように言う中村さん。
…ていうか私、拓夢と付き合ってることマスコミに報告したはずなんだけど…
知らない人の方が少ないはずなのに、なんでヒロトと付き合ってる、だなんて思ったのか全く分からなかった。