あたしはモデル。②(修正版)
慌てて抱きついていた体を離す。
「拓夢、ちょっとごめんね!」
そう言って拓夢のおでこに手を当てて、下から顔を覗き込んだ。
「っ、ちょ、桜、やめ…」
「熱っ!」
おでこから伝わるものすごい熱。
そうだ、拓夢は熱があるんだった。
なのに何やってんの私のバカ…!!
拓夢は相変わらずしんどそうで、頬がほんのりと赤く染まっている。
…が、至って普通に立っている。
なんでこんな高熱で普通に立ってられるの!?
「拓夢、ごめんね…
熱あるし顔も赤いし、早く寝てきて。私、お粥作るから!」
「……顔が赤いのは熱のせいだけじゃない気が…」
「え?なんて?」
「いや、なんでもない。
それよりお粥って…
桜が作ってくれんの…?」