あたしはモデル。②(修正版)
「あの拓夢から毎晩電話だなんて…!」
自分でもカッと顔が赤くなるのがわかった。
私今、とてつもなく恥ずかしいこと言っちゃった!?
「いいい今の忘れてください!」
全力で言ったものの、涼子さんは嬉しそうに笑うだけだった。
「照れなくてもいいじゃない。
いいなぁ。愛されてるのねぇ。
まぁそりゃ拓夢もこんなに可愛い彼女を置いて海外ロケだなんて、気が気じゃないでしょうしね。あ~若いっていいわ~」
「いや、涼子さんもまだ若いじゃないですか…」
そんな私の声など涼子さんには届いておらず、からかわれてひたすら恥ずかしかった。
「…。」
---だから、そんな私たちを影からじっと見ていた人物がいたことに、私たちは気づきもしなかった。