あたしはモデル。②(修正版)
「うっわ!
びっくりした!!」
掴んだ途端に顔を上げたその人物の顔は確かに驚いていたけれど、それ以上に私は目を見開いた。
「え…
どうしてここに…」
その人物は、ゆっくりと立ち上がる。
「桜こそ、なんでこんな夜中に家にいないんだよ。
俺、帰国してその足で桜の家に来たのにいないし。
……あれ?なんで、上着着てないんだ?」
-------そこにいたのは、優しく笑う拓夢だった
さっきは気が付かなかったけれど、黒のスーツケースが横に置いてある。