あたしはモデル。②(修正版)



「オーストラリアに大型のサイクロンが来るらしくてさ、早めに撮影を切り上げたんだ」




部屋に入り、だいぶ落ち着いた私は拓夢にコーヒーを淹れた。




「ありがとう。





…で?明らかに仕事帰りじゃないよな。何があった。」



「………。」



「桜に会ったら感動の再会でもしようかと思ってたのになんでそんな泣きそうな顔してんだよ。

何があったんだ」 



拓夢は私の髪の毛をてぐしで整えてきて、そこで初めてさっき走ったせいで髪の毛が乱れていたんだと気が付いた。





言うべきか迷って、ちらりと拓夢を見上げると、少し怖い顔をしていた。



「嘘ついたら…怒るぞ」




「………言うから」







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