あたしはモデル。②(修正版)
拓夢の背中に腕を回して、ぎゅっと抱き合った。
「ごめんね…ごめん。
もう、心配かけさせたりしないから。
私だって、もし拓夢が危険なことしようとしてたら嫌だもん。
なのに拓夢の気持ち考えてなかった。
ごめんね…許して」
「いいよ。俺こそごめんな。
……あぁーもう、俺、もっとかっこよく帰ってくるつもりだったのに!…失敗した」
しんみりとした空気を変えるように、拓夢は照れくさそうに言い捨てた。
「そういや、なんで電話でなかったんだ?
昨日も今日も電話したんだけど…」
「あ…昨日はすぐ寝ちゃって…しかも今日は家に携帯忘れた。」
「………」
「ご、ごめんね?」