あたしはモデル。②(修正版)



拓夢の背中に腕を回して、ぎゅっと抱き合った。



「ごめんね…ごめん。

もう、心配かけさせたりしないから。


私だって、もし拓夢が危険なことしようとしてたら嫌だもん。


なのに拓夢の気持ち考えてなかった。


ごめんね…許して」




「いいよ。俺こそごめんな。




……あぁーもう、俺、もっとかっこよく帰ってくるつもりだったのに!…失敗した」



しんみりとした空気を変えるように、拓夢は照れくさそうに言い捨てた。




「そういや、なんで電話でなかったんだ?
昨日も今日も電話したんだけど…」



「あ…昨日はすぐ寝ちゃって…しかも今日は家に携帯忘れた。」



「………」



「ご、ごめんね?」





< 87 / 136 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop