あたしはモデル。②(修正版)
「………。」
テーブルに置かれた物を見て、ひとり固まる私。
「か、鍵…!?」
広い部屋に、私の声だけ響いた。
この部屋の鍵!?
拓夢の部屋の鍵!?
…まぁ戸締まり用のためだし、別にたいした意味はないよね。
拓夢が寝てる間に帰るつもりはないし、拓夢が起きたら返しておこう。
そう思い、鍵をテーブルに置いたままキッチンに向かった。
「…うわっ」
冷蔵庫を開けると、ちゃんと食材が揃っている。
「…拓夢って、料理もできるのかな。」
何でも出来る拓夢に少し敗北感を抱きつつ、お粥の準備を始めた。