想い人へ...



「ねぇ見た?!今潤くん私に向かってピースしたよ!!!」



「私潤に笑いかけられた!」



私の後ろにいる女の子は自分にされたと騒いでいる。



こんな時なんだか寂しくなる。



いつの間にか潤は私の知らない潤になってきていた。



手の届かない人になっているんじゃないか、その不安がよぎる。



試合終了のホイッスルが鳴り響く。



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