想い人へ...



「ごめんごめん」


気づけば試合は終了してたようで体育館からは、高須賀先輩のファンがいなくなっていた。



「もう試合終わってたんだね」



「10分前くらいには終わってたよ!」



そんなにも前に終わってたんだ・・・・



「気付かなかったよ〜」


「愛菜すっごいボーとしてたもんね」



「ちょっと考え事しててね」


なつはふ〜んとだけ言って視線を高須賀先輩に戻した。



私もその視線を追い高須賀先輩の方を見るとちょうど潤が高須賀先輩と話をしているところだった。



「潤くんいいなぁ〜。なつも男だったらなぁ〜」



「なつが男だったら高須賀先輩好きになれないじゃん」



「禁断の恋でもいいもんね」



「ほんと好きだね〜高須賀先輩」



「うん!!!大好き」



真っ直ぐ高須賀先輩を見たまま言うなつを少しだけカッコいいと思った。




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