大好きな新撰組へ◇番外編◆
「なんだこの犬」
とマジマジと佐之助と新八にみられた
「でも、なんで一君の席に座ってるの」
平助の疑問に、山南さんも首をかしげた
「随分頭がいいようですが……」
皆言いたい放題だ
すると、襖をあけて総司、副長、局長がはいってきた
総司は俺をみるなり
「また君?それじゃ、一君が座れないでしょ」
と呆れながら座った
副長も局長に訳を話していた
「犬が迷い込んじまったらしい」
「それは……どうすれば」
局長と副長は俺の処分について話ながら座った
すると、ここで総司が
「土方さん……一君おそくないですか?」
その言葉に皆がしんとなる
遅いとは……
ここにいるではないか
すると、しんとした部屋に、いま朝ごはんの支度をおえた千奈がはいってきた
「皆さん、どおしたんですか?」
すると、総司が
「実は一君がいないんだよね……」
すると、千奈は不思議そうに首をかしげた
「沖田さん、何を言ってるんですか?斉藤さんならそこに居るじゃないですか」
千奈は真っ直ぐ俺をみて言った
「ワン(その通りだ)」