満月の夜とミミの青い瞳
悩んでいるうちに空は暗くなって、星が散らばり始めた。
きっと忘れられるって言ったけど、やっぱりそんなの無理だった。
頭に男の子の顔が浮かんで、なかなか消えない。
撫でられた頭が熱を持って、全身に回るようだった。
『会いに……行こう!』
ミミはキッチンに行き、お母さんが丸めたお団子をたくさん袋の中に入れた。
「それ、どうするの?」
「ちょっとご近所さんにお裾分けするだけ。すぐ帰ってくるから」
そう言って、自慢の瞬足で家を出た。