満月の夜とミミの青い瞳
願った瞬間、水面の満月がパーッと白く光りだした。
「な、なに!?」
思わず声をあげると、光は段々消えていく。
そして、
「えっ?」
目の前に、とても綺麗な女の人。
『しかも湖の上に立ってる!』
いきなり現れた怪しい人物に、ミミは後ずさりした。
「そんなに恐がらないで。あたしはあなたの願いを叶えるために来たから」
女の人はそう言って、にこりと笑った。
「あたしの、願い?」
「ええ」
「どうして?」
そう尋ねると、女の人は空を見上げた。